代表コラム president column

第17回 「大通りの歩道部分の実験的活用」

 6月5日、国土交通省では、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける飲食店などを支援する緊急措置として、地方公共団体と地域住民・団体などが一体となって取り組む沿道飲食店などの路上利用の占用許可基準を緩和することとした。この取り組みにより、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける飲食店などの皆さまによるテイクアウトやテラス営業のための路上利用について、地方公共団体などが一括して占用許可の申請をすると、道路占用の許可基準が緩和される。施設周辺の清掃などに協力することを条件に、占用料は免除される。期間は11月30日まで。

 都市再生推進法人であるまちみとラボも申請主体となれることから、水戸市などと連携し、水戸のまちなかのメインストリート・国道50号沿道の飲食店約70店舗のうち、路上利用(店舗前の歩道部分)を希望する46店舗を取りまとめ、道路占用の許可申請を一括で行った。警察との協議などを経て、7月中には許可を受ける予定である。

 今回の路上利用については、新型コロナウイルス感染症対策の一つではあるが、ヨーロッパの街角では当たり前になっている歩道上での飲食について、実験的にトライしてみる意味合いもある。たくさんの来街者に路上での飲食を体験していただき、水戸の新しい風景づくりを後押ししていただきたい。

 そして、この実験の成果を踏まえ、新しく設立された「水戸のまちなか大通り等魅力向上検討協議会」での議論につなげたい。

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