第25回 「未来ビジョン素案」
1月28日、水戸のまちなか大通り等魅力向上検討協議会の第2回全体会議を開催し、これまでの20回以上の委員会や部会での議論を通して具体的にイメージされてきた「未来ビジョン素案」を提示した。タイトルは「私たちの水戸っぽライフ まちなか再生計画~挑戦心を育む、コンパクトな街なか暮らしを取り戻す」。
何かを変えたり、何かを創りたいという気持ち、挑戦心は、誰もが多かれ少なかれ持っている。その「挑戦心を育む」という言葉は、水戸の歴史的特性、水戸の城下町が育んだ、時代を拓く「水戸っぽ」「魁」の思想と文化を踏まえると、多くの人が共感できるコンセプトではないだろうか。
そんな挑戦心は、どんな時に生まれるのか。にぎわいのある街なかに溢れる「偶発的な出会い」「予期せぬきっかけ」から五感が刺激され、アイデアが閃き、計画を企み、仲間が共鳴する瞬間がある。それは、消費のための商業モール(管理された環境、予想できる行動)では起きにくい。人々が働き、住み、学び、遊ぶ、コンパクトな街なかだからこそ、できることだ。
そして、車から人中心の街なか暮らしを取り戻すために、コンパクトシティの実現と居心地の良いストリートデザインの実践、この2つのアプローチを必須条件としている。このビジョンは、車中心からコンパクトで人中心の街なか暮らしへの、ライフスタイルの変革提案である。
これからの水戸のまちなかは、居住者と徒歩15分圏内の人々、また水戸のまちなかに関わろうとする人たちをターゲットに、買い物のみならず、さまざまな場面で利活用される、日常的な場。でもそれは、退屈とは真逆な、ワクワク感のある、挑戦マインドを掻き立てる特別な日常。居住者らが、日々新しい水戸の街なかを満喫し、そして使い倒すことが、水戸の街なかの新しい日常、新しい風景になるはずだ。
そんな暮らし振り、常に新しい何かが沸き起こるようなエネルギーを感じる風に吹かれたくて、多くのチャレンジャーが、私たちの水戸の街なかに集まってくることにもなろう。

