第28回 「大通り協議会、令和3年度の取り組み」
5月25日、水戸芸術館会議場にて、水戸のまちなか大通り等魅力向上検討協議会の令和3年度第1回全体会議を開催し、昨年度の事業報告と収支決算、今年度の事業計画と収支予算を協議、承認いただいた。
今年度は、試行・実証実験を実施し、昨年度策定したビジョン素案の内容を検証する。そのためにまず、まちなかにお住まいの方、通勤・通学されている方などを対象にしたアンケートを実施し、ライフスタイルに関する意識や行動を把握する。アンケートの結果とビジョン素案を踏まえて試行・実証実験を組み立てるが、その推進役として「水戸まちなかデザイン会議」を設置。ビジョン素案に共感した人の輪を広げ、共にまちなか再生を自分ごととして取り組む人たちのチームを作る。このデザイン会議を母体に、試行・実証実験の実行委員会を立ち上げる。
試行・実証実験は、秋に予定される「水戸まちなかフェスティバル」を挟んで、2週間から1カ月程度の実施を想定する。南町2丁目の裏通りを中心としたエリアが対象。単なるイベントではなく、期待される未来を仮設的に用意し、ビジョンの具体化に向けての課題を検証することが目的である。その意味で、検証のために収集したいデータが得られるよう、実験内容を組み立てる必要がある。
その一方で、土地・建物のオーナーや道路管理者、水戸市などとの関係機関協議を進め、ビジョン実現に向けての戦略とロードマップを検討する。戦略としては、長期的・広域的なコンパクトシティの観点と、短期的・狭域的なストリートデザインの観点からのアプローチが大切だ。ロードマップとしては、短期・中期・長期の行動方針を踏まえ、実現に向けた施策ごとの事業手法、事業主体、事業箇所、事業時期の検討を進める。
その他に、主にSNSを用いた情報の受発信やシンポジウムの開催などを計画している。盛りだくさんである。
