第43回 「まちなかを『グリスロ』が走る」
水戸のまちなか大通り等魅力向上検討協議会では、水戸まちなかデザイン会議での議論をベースに、10月に実施する社会実験の内容を詰めているところであるが、今年度の実験の目玉は「グリスロ」である。
グリスロとは、グリーンスローモビリティの略で、時速20㎞未満で公道を走ることができる電気を動力とする環境にやさしいモビリティ。
実験の大きな狙いは、すでにまちなかに住んでいる方々や通勤通学されている方々に、いかに日常的にまちなかに繰り出していただくか。そのために、居心地が良く歩きたくなる環境づくりが必要となるのであるが、歩くだけではなく、ちょっとした移動手段も用意してみよう。それが「歩くのにはちょっと遠いな」とついつい出不精を引き起こしてしまいがちな方々の、小さなチャレンジを後押しできるのでは。
高齢化が進むまちなかでの安心安全な歩行移動を、このグリスロがサポートし回遊性が高まることで、新たなまちなか暮らしを実感できないか。
グリスロの「低速で楽しくゆっくり」の特徴と安全第一を考えて、裏通りを中心とした周回ルートを1時間当たり3周を目安に走行。停留所は12カ所設ける予定。時間は決めないが、15分前後お待ちいただければ乗車できるはず。
果たしてこのグリスロ、水戸のまちなかの方々に受け入れられるのであろうか。このグリスロで回遊性は生まれるのであろうか。そして、まちなかでの消費は増えるのであろうか。とにかく実験である。

