第48回 「全国商工会議所観光振興大会2024 in 水戸に向けて」
来年の2月に水戸で開催される全国商工会議所観光振興大会2024 in 水戸の実行委員会がスタートした。観光振興というと、外向けのPRを第一に考えがちだが、そもそも「観光」とは「光を観ること」。その土地と人々が光り輝いていれば、多くの人がその光を観に来る。したがって、外向けPRよりも、その土地の人々が自己満足的にその土地の衣食住を満喫し、人々を含めた地域が魅力的に光り輝くことこそが大切だ。
欧州の街かどの風景を思い浮かべると分かりやすい。個性ある街並みの中で、人々が街そのものを上手に使って、暮らしの中で生かし、満喫している。観光で訪れた人たちは、自分もこんな街で、あんな暮らしをしたいな、と感じる。
地域資源をベースにしたライフスタイルそのものに見応えがあり、それが大きな観光資源になっている。
このように考えると、観光振興大会で来水される方々にぜひ味わっていただきたいことが3つある。水戸藩の歴史と、水戸や茨城の食文化、それと、私たちの暮らしそのものだ。歴史は地域の個性であり私たちの源泉でもある。独自の食文化は、水戸らしさ、茨城らしさそのものだ。そして、身をもって感じて欲しいのは、私たちのライフスタイル、暮らし振りだ。
この3つのアプローチで、水戸人、茨城人が、自分たちの地域をよく知り、味わい、感じて、地域を満喫している、そんな姿を全国の商工会議所の多くの方々に紹介することができれば、魅せることができれば、それこそ価値あるアピールになる。
自分たちの郷土の歴史について、誇りを持って語ることができますか?自分たちの郷土の食文化を、しっかりと味わい、自信をもって他の地域の方にお勧めできますか?自分たちのライフスタイルをベースにした水戸らしさ、茨城らしさを、楽しんでいますか?水戸での観光振興大会を契機に、地域での私たち自身の意識改革、行動改革、暮らし改革が必要だ。その上で、水戸や茨城での暮らし振りに憧れ、また観に行きたい、また体験したい、自分も暮らしてみたい、そんな人が増えることを期待する。