代表コラム president column

第62回 「第4回水戸まちなかデザインシンポジウム」

 3月23日(土)、「水戸まちなかデザインシンポジウム」をオンラインにて開催した。令和3年から毎年開催していて、今回で4回目。

 前半は、改めて水戸のまちなか大通り等魅力向上検討協議会のこれまでの活動と未来ビジョンについて説明した上で、今年度の社会実験「水戸まちなかリビング作戦」の取組内容や検証結果などを報告した。

 関東初のチャレンジとなった国道の歩道部分での空間活用については、計5カ所でパークレットの設置が実現した。またそれらを含めた大通りの空間活用に関して、懸念されていた交通面・管理面での問題は全く生じなかった、つまり安全に運営されたことなどを報告した。

 後半は、パークレット製作に協力いただいたデザイナーの本谷由香さんと寺門千尋さんをゲストにお迎えし、また金会長や田中副会長のご意見も交えながら、これからの取り組みについてディスカッションした。

 今回の社会実験では、これまでの縁や人脈による新たな連携によって、短期間でパークレット製作・設置が実現できた。これからは、いかに活動を自分ゴトとして考えやすくするか、そしてそれをどう仕掛けるかを考えていくことが重要になる。自分が運営側になる感覚を持たせるような仕掛けも必要だ。自身の専門性や趣味などに関係することなら関わりやすいため、今回のパークレット製作のような具体的なテーマがあると、自分ゴトとして捉えやすい。高校生のような若者には、地域学習として活動に関与してもらえると、地元への愛着形成にもつながるはず。

 カーボンニュートラルやネイチャーポジティブといったグローバルな考え方を踏まえた取り組みにしていくことも重要である。このような視点は、企業の社会貢献意欲につながり、協議会としての安定財源の獲得にもつながる。

 これまでの活動の積み重ねで、取り組みやノウハウのパーツは充実してきた。これらをうまく統合し連携し継続すれば、実装に向けて大きくステップアップするだろう。

 これらの意見を踏まえ、令和6年度は新たなステージへ!

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